2020/05/07

株式会社きとうむら
営業主任

国際関係学科/1989年

2020/01/22 時点

プロフィール

1989年3月国際関係学科卒業。IT企業に約3年間勤務していた際に、現職参加で青年海外協力隊に参加。アフリカのマラウイ共和国にて2年間活動。復職後、異文化コミュニケーションと開発学を専攻するため米国の大学院に留学し、修士課程を修了。横浜の某大学国際センターに勤務し、留学プログラムの運営や留学生業務に携わる。結婚後、夫の仕事でスリランカ国のコロンボ在住。自身もJICAスリランカ事務所ボランティア調整員として勤務。帰国後、徳島県に移住。徳島県国際協力推進員として勤務後、株式会社きとうむらに入社。休日は米や小麦、野菜、味噌づくりなど自給自足のための農作業を楽しむ。現職のホームページは、http://www.kitomura.jp


メッセージ

徳島県那賀町木頭(きとう)(旧木頭村)は、清流那賀川(なかがわ)の上流に位置し、品質の高いことで知られる木頭柚子の産地です。人口約千百名のこの地域が私のフィールドです。

国際関係学科で学び、在学中は休みを利用して、中国のシルクロード地域やネパール、タイを旅行。異なる文化、食、言語、人々に触れ、いつかもっと長く外国に暮らして仕事をしてみたいと考えるようになりました。卒業後はIT会社に就職。いつか応募したいと思っていた、青年海外協力隊にコンピュータの職種で参加することができ、アフリカのマラウイ共和国へ派遣されました。

アフリカでの2年間の経験は、毎日が新鮮な出会いとの連続で、多様な考え方や価値観・共通点を学び、動植物や食文化にも強い関心を持ちました。アフリカの鶏肉や野菜は自然な環境で育っているせいか、日本のものに比べてとても味が濃くおいしいと感じました。米国留学中は、自然豊かなバーモント州に住み、週末に開催されるファーマーズマーケット(生産者が買い物客と直接会話をしながら販売するスタイル)に通い、オーガニックフーズへの関心が高まりました。また自給自足や農産物への関心、さらに豊かな時間の過ごし方について考えるようになりました。バーモント州は、大型スーパーを州内に入れず、小さなお店を大事にするという州法があり、その点にも感銘を受けました。

夫の郷里である旧木頭村は、長年にわたる住民のダム建設反対運動を経て、全国で初めてダム建設を止めた村として知られています。私が現在勤務する(株)きとうむらもその流れを受け、「ダム等の大型公共事業に頼らない村づくり」を目指して、特産の木頭柚子による地域開発、オーガニック・環境をテーマにした商品づくりを心がけており、少ないながらも海外輸出もしています。今までの経験を通じ自分が大切に考えていることを実現できる職場です。週末の自給自足農作業を通じて、日本の食糧自給率の低さや水・生物多様性の大切さに思いを寄せ、国内外から意外と多くくるビジターたちと共に、緑豊かなこの地域でじっくり語り合える時間を持てることは豊かだなと感じます。移住当初、徳島県にも津田塾大学同窓会支部があると知り、早速連絡しました。今では同窓会の様々な年代の卒業生から元気やインスピレーションをいただいています。初対面でも何かなつかしい感じ、これは大学時代に培った津田スピリット・津田DNAでは!? 将来、みなさんがどこで何をしていても津田スピリットはみなさんと共にあります。みなさん一緒にがんばりましょう!

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