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2025/10/28
今村 真希子
Carleton College
Assistant Vice President for Institutional Research and Assessment
英文学科/2005年
2025/10/28 時点
プロフィール
2005年 英文学科卒業
2007年 カンザス大学コミュニケーション学部修士号取得
2011年 カンザス大学コミュニケーション学部博士号取得
2011~2016年 Saint Mary’s College of Californiaコミュニケーション学部助教(Assistant Professor)
2016~2021年 Saint Mary’s College of Californiaコミュニケーション学部准教授(Associate Professor)
2021~2025年 Saint Mary’s College of Californiaコミュニケーション学部教授(Professor)
2023〜2025年 Vice Provost, Saint Mary’s College of California
2025〜現在 Assistant Vice President for Institutional Research and Assessment,Carleton College
メッセージ
大学教員を経て、現在は機関調査室で大学経営に関わる仕事をしています。津田で培ったリベラルアーツの基盤があってこその、現在のキャリアがあると言っても過言ではありません。研究教員職からの路線変更をしましたが、all round womenの即戦力に後押しされ、高等教育機関のデーターを通じてリベラルアーツの意義を模索し伝えるという新しい挑戦をしています。
研究面では、主にIntergroupCommunicationの分野でIdentity,Acculturation,偏見などとCommunicationの関わりについて研究しているほか、近年はジェンダーと母親についての分野の研究もしていました。
仕事をする上で、大事にしていることは、謙虚に努力し、人の話に寄り添うこと。自分に対する批判は客観的に捉え、時間を置いてから返答することです。そして、やり始めたことはやり遂げること。また、国際化していく社会で日本人であることはどういう意味を持つのか、外国人としてアメリカで生きて行くとはどういうことなのか、社会背景と自分のアイデンティティーを常に重ね合わせて、日常生活に取り組むことを大切にしています。
また、女性としての生き方、女性ならではのハードル、女性だからこそできることは、仕事でも私生活でもよく考えるところではあります。「仕事をする女性」ではなく「女性として仕事人」であるとはどういうことかを考える上で、津田で培った多面的見解と努力する精神はかけがえのない原点だと思います。先輩の生き方を通しても、津田に恥じない自分でありたいと思うことが多いです。先輩と後輩をつなぐ一つの小さな接点として、伝統のなかに生きつつも、進化を求め見出す存在になりたいと思います。
津田は自分を成長させることができ、チャレンジの機会がたくさんある場所です。親身な先生方に出会え、自分中心な考えを越え、社会や世界とつながり、志を共感できる友達と出会えるところです。辛い授業こそ、自分を知る絶好のチャンスです。授業内容は忘れても、努力した経験は、遺伝子に刻まれたかのように覚えているものです。努力で形成される人間像、人や社会との関わりを念頭に行動する姿勢、切磋琢磨して常に湧き上がる疑問と共存する生き方を、「津田津田しい」と呼ぶように思います。