2020/05/07

自営フリーランス
テクニカルライティング研究会主宰・翻訳者

英文学科/1980年

2022/08/15 時点

プロフィール

1980年英文科卒業。外資系ファッションブランド翻訳部にて3年勤務。出産をきっかけにフリーの翻訳家として活動開始と同時に力を鍛えなおすことを目的に翻訳学校に1年通う。卒業後、実務翻訳者として翻訳活動開始、翻訳学校でも教鞭をとる。15年ほど前からクリティカルライティング研究会(私塾)を主宰し、現在に至る。『翻訳事典2019-2020』(アルク社)フェロー・アカデミー月刊誌『Ameria2022年5月号』、『Ameria2022年11月号』(掲載予定)など日本語と翻訳の重要性を執筆。そのほか「I-JET25(JAT主催)」、「第29回翻訳祭(JTF主催)」、「日本会議通訳者フォーラム2021」など業界のセミナーに登壇。今後の予定として、2023年をめどに私塾を拡大し、後進指導と後進活躍の場を創る体制に向けて新規起業計画中。この計画には家で眠っている和服(帯、着物)コーディネート相談をサブ事業として含め、「日本文化財産のSDGsー日本語と翻訳、和服の良さを社会に周知する活動」を実施する予定。


メッセージ

卒業後から「翻訳に関わる」という基本は変わっていません。

仕事をするうえで大切にしていることは、二つ。①責任感、②顧客(相手)のメリットと意見を大事にすること、です。

やりがいですが、翻訳に関しては、相手が表現しきれなかったことを分析して可視化することによって、相手に感謝されること、また、指導については、潜在性はありつつもこれまで論理的な考え方や書き方に触れてこられなかった人たちの才能を開花するお手伝いができることです。論理的な思考をもっと多くの、特に若い中高生に広めたいと思います。大学では「何事も自分の頭で考えることを大事にして周りや時代に迎合しない」という先生方の教えが今の私に大きく影響しています。特に、男性の力を借りなくても女性の力で何事もできるということを文化祭の準備などで確認できました。女子大の中だからこそ「男性目線からの女性」ではなく、「まず人間として何ができるのか」を偏りなく確認できたことは大きいと思います。自分に自信が持てました。

私の在学時代には男女雇用均等法はありませんでした。しかし、自分の道をあきらめたくなかった。だから、闘えるところで闘いながら自分の道を切り開いてきたつもりです。今、表面上は男女平等と言われていますが、会社や社会の中で「女性という役割分担の押しつけ」が40年前よりも強くなった気がします。しかし、あきらめずに社会システムや自分がいる場所で、「女性が人間として発言し活動することで誰もが生きる意味を享受できる社会」を目指して努力をともに続けていきましょう。

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