2025/01/31

鳥取看護大学・鳥取短期大学
カウンセラー(臨床心理士)

国際関係学科/1992年

2025/01/28 時点

プロフィール

国際関係学科卒業、国際関係学研究科修了後、地元鳥取に戻り、短期大学の専任教員を16年務める。その後、大学院で臨床心理学を学び、小・中学校のスクールカウンセラー、医療機関の心理療法士として、子どもたちや患者さん&ご家族の心理的支援に携わる。2021年4月より、鳥取看護大学・鳥取短期大学ヘルスサポートセンター相談室ここはな専任カウンセラー。臨床心理士。公認心理師。


メッセージ

津田塾大学に入学が決まり、鳥取の片田舎からどきどきして上京。鷹の台に降り立ってみたら…畑のそばに無人の野菜直売所があるのどかな風景に、ほっとしたのを覚えています。一方、大学での学びと学友から得られる刺激は相当なものでした。どんどんと自分の世界&見える景色が拡がり、深まっていく感覚。学び足りずに大学院へ。カナダへの留学がかない、多文化共生を体感する機会も得ました。
 
その後、地元鳥取の短大で「国際文化交流学科」という学際系の学科の教員を務めました。当時珍しかった遠隔システムを使って、東京のスタジオから飯野正子先生に「カナダ日系移民史」の講義を届けていただいたこともありました。学生たちに、自身が津田塾時代に知った“わくわく”を味わってほしくてともに学んだ日々は、私のキャリア前半でのかけがえのない時間です。

40歳になった時、夫の病気がわかり、夫は1年の闘病の末他界しました。彼に伴走した日々、家族としての思いを経験し、自分が「ここに残してもらった」意味を自問して、臨床心理士養成の大学院へ入学しました。心理士になってからは、病院の緩和ケア病棟で、患者さん、ご家族のサポートに関わりました。現在は、以前勤務していた大学にカウンセラーとして戻り、学生相談に携わっています。大切な人との出会いと別れに導かれ、人生折り返しで得られた濃い日々です。

10年以上前、TsudaTodayに紹介されていた女子英学塾卒業式での津田梅子塾長の式辞の一節が目に留まり、書き写したメモを今も持ち歩いています。「真摯で謙虚な姿勢、一人ひとりのより強い責任感、いっそうの克己心をもって、自分だけでなくまわりの人たちに資する“世の中の役に立つ力”を身につけ発揮する」。40代からの人生の道中、私をエンパワーメントしてくれたフレーズです。これからも、目の前の人のつらさや苦しさに添い、その方の人生がより健やかで、満ちたものになるよう、その応援が少しでもできるよう、心を動かし、研鑽を積んでいきたいと思っています。

最後に…小平のキャンパスで出会ってから今にいたるまで、近況を伝え合い、ときに支え合い、集っては笑い合う仲間の存在。これからも歳を重ねながらもつながっていたいと思っています。みなさんも、ここで過ごせばきっと素晴らしい世界や生涯の仲間との出会いが待っていますよ!

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