2025/03/17

ダイヤル・サービス株式会社
代表取締役社長

英文学科/1959年

2025/03/17 時点

プロフィール

1936年  三重県桑名市生まれ
1959年  津田塾大学卒業
1969年  ダイヤル・サービス株式会社設立、代表取締役社長就任
1979年  株式会社生活科学研究所設立、所長就任
1985年  科学万博 つくば‘85博 基本構想及び広報委員
1987年  米国NYに現地法人Dial Service International Inc.設立
      米国女性経営者200人の会(The Committee of 200)初の日本人メンバーとなる
1991年  経済同友会 幹事就任(2007年迄)、 東京商工会議所 議員就任 常議員
1992年  「ウィメン・リーダーズ・フォーラム・ジャパン」(WLF)主宰  
      マラソンゴルフ日本新記録(1日 153ホール/ 8.5ラウンド完全ホールアウト)
      を樹立(ギネスブック94年版掲載)
1993年  財団法人21世紀日本委員会(旧2001年日本委員会) 理事長就任
1994年  社団法人ニュービジネス協議会創設  副会長就任
1998年  世界優秀女性起業家賞受賞 ロンドンにて受賞
2003年  東京ガス株式会社 社外取締役就任(2007年迄)、
      日本ニュービジネス協議会連合会創設 副会長就任
2007年  旭日中綬章受章
2010年  東京商工会議所 特別顧問、サービス・情報産業部会 副部会長就任
2012年  社団法人ニュービジネス協議会 特別理事就任・
      日本ニュービジネス協議会連合会 特別理事就任  
2016年  一般社団法人 日本介護事業連合会 副会長就任 
      東京商工会議所 オリンピック・パラリンピック特別委員会顧問就任
2018年  一般財団法人 全国SNSカウンセリング協議会 常務理事就任

<主な著書>
「女性が会社をつくるとき」(共著:今野由梨/大河原愛子) 東洋経済 1995年
「ベンチャーに生きる」 日本経済新聞社 2004年
「女の選択」 日本放送出版協会 2009年
「だいじょうぶ。」 ダイヤモンド社 2015年
「80代、人生これから」 双葉社 2022年


メッセージ

三重県桑名市に6人姉妹の次女として生まれました。幼い頃、東京・荻窪に住む叔父のところで一時期を過ごし、そこで大企業で働く方々と接する機会を持ちました。また、叔父の家の向かいは当時の総理大臣・近衛文麿の屋敷で総理大臣に遊んでもらったこともあり、これらの経験をとおして「人というのは、経験でつくられる生き物だ」と思うこととなりました。

9歳の時、桑名で大空襲に遭い、家族とはぐれながらも助かった際に「いつか私たちをこんな目に遭わせたアメリカに行って、絶対に『もう二度と戦争はしないで!』と訴えるんだ!」と心に誓いました。自分の使命を果たすには、東京の大学へ行って勉強し、そこを足場にアメリカに渡りたいと思い、大反対のなか津田塾大学を受験し、進学。しかしながら4年後の就職活動は全敗。男社会のルールで動く企業から締め出されたおかげで、「自分で会社をつくるしかない。10年後必ずつくってみせる」と決意しました。10年間さまざまな仕事をし、経験を積んだことが後々大いに役立ちました。

64年、世界博覧会のコンパニオン・広報委員としてニューヨークに滞在したのですが、日本館でのマスコミ取材の際、米国人記者となっていた、桑名を爆撃した米空軍の元兵士と奇跡的に逢ったのです。彼は太平洋戦争の後遺症で精神を病み、それが原因で半身不随になっていました。彼に空襲で助かった際に自分が心に誓った話をしたところ、それが新聞記事となり全米に配信されました。これがきっかけで、アメリカに支援者ができ、日本で最初の電話を使った新ビジネスを始めるヒントを摑み、69年にダイヤル・サービス株式会社を設立することになったのです。

71年には日本で初めての電話相談サービス「赤ちゃん110番」を立ち上げ、子育てに悩む全国の母親から救いを求める相談が殺到し、電話回線がパンクしたこともありました。この後も法規制と戦いながら、時代のニーズに応える数々のビジネスを立ち上げてきました。

また、若手起業家への支援も積極的に行い「ベンチャーの母」としてまだ世に出る前の多くの人材と関わりました。米国の女性起業家を日本に招いて米国企業が日本への理解を深める一助を担い、その輪はアジア・豪州へと広がっていきました。また、たまたま旅行した際にガイドをしてもらったネパール青年の夢「教育の勉強をして、ネパールの子供たちの教育に一生を捧げたい」に共感し、保証人となって彼を日本に招いたこともあります。彼は現在ネパールにいくつもの学校を作る人材となっています。「国境なきお母さん」として、中国・韓国などのアジアのリーダーたちからも慕われています。

2023年1月には、イランで行われた「第1回影響力のある女性によるテヘラン国際会議」に日本の女性リーダーの代表として招待され、女性たちの可能性・活躍の場を自ら切り開き、支援してきた私だから伝えることの出来るメッセージを参加者に伝えてきました。

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