2020/05/27

国立女性教育会館
理事長

数学科/1971年

2019/10/31 時点

プロフィール

数学科1971年3月卒業。NECへ入社。ソフトウェア開発に従事し、技術課長を経て1989年に人事部に転じ、全社の女性活用を手がける。以後、人事・勤労・人材育成の仕事に従事。2001 年にはNEC ソフト株式会社執行役員、2005年にNEC ラーニング株式会社社長に就任。2011年7月から国立女性教育会館理事長に就任。著書に『私は、人事課長一年生』(日経連広報部、1990 年)『もっと素敵にワーキングライフ』(大和出版、1993 年)がある。


メッセージ

創立120周年おめでとうございます。

私が津田塾大学に入学したのは、今から50年以上も前のことです。その当時、コンピュータはとても珍しいものでした。私は、そのコンピュータに津田塾大学で、生まれて初めて出会いました。プログラムを入力すると答えが返ってくる。なんと面白い機械なのかと、すぐにコンピュータに魅了されてしまいました。それで、ソフトウェア開発のエンジニアになろうと、NECに入ったのです。私のキャリア形成はこの大学でのコンピュータとの出会いから始まったと言っても過言ではありません。

NECでは40年間働きました。よくそんなに長く続いた、と思われることと思います。いろいろなことがありましたが、ふり返ってみると仕事は面白く、職場は楽しいところでした。特に、チームが一丸となって目標に向かって力を尽くし、一つの事業をやりとげた時に、仕事のやりがいを感じました。仕事を共にした職場の仲間や社外の勉強会などで親しくなった人たちに、今も、助けられ、励まされています。働き続けてきたからこそ得られた、かけがえのない私の宝物です。

私が、仕事をしながらずっと成しとげたいと考えている夢は、「女性が持てる能力をいきいきと、十分発揮できる社会の実現」です。男女共同参画社会のことです。現在の仕事(国立女性教育会館)は、まさにこの男女共同参画社会の実現がミッションです。私がずっと抱いてきた夢を実現することが、私の仕事になりました。こんな幸せなことはありません。男女共同参画社会の実現に向けて、一歩でも前進するよう努力したいと思います。

学生のみなさま、みなさまはこれからのキャリア形成のスタートラインに立ったところですね。自分は何が一番好きなのか、何をしているときにわくわくするのか、学校を卒業して社会とどう関わっていきたいかを、真剣に考えてください。そして自分を大切にしてください。津田塾大学で紡いだ楽しく幸せな思い出を胸に、未来に羽ばたいてください。私も卒業生の一人として応援していますよ。

もっと読む