2024/03/05

テレビ朝日
取締役 エグゼクティブプロデューサー

英文学科/1988年

2024/03/05 時点

プロフィール

英文学科1988年卒業。テレビ朝日入社。秘書課勤務後、制作局へ異動。1993年ドラマ制作部へ。現在エグゼクティブプロデューサー。代表作は「ガラスの仮面」「黒革の手帖」「ドクターX」「BG」。エランドール賞プロデューサー奨励賞、日経エンタテイメントベストクリエイター賞、放送ウーマン賞受賞。著書に「私、失敗ばかりなので~へこたれない仕事術」(新潮社)。


メッセージ

幼いころから「何かを表現すること」が好きでした。授業中、机の下で漫画を描いたり、中学の演劇発表会で脚本を書いたりしていました。

津田塾出身の英語塾の先生の影響で、高校の英語教師になるつもりが、記念受験が縁でテレビ局に入社。理由は「面白そうな場所」だったから。大学時代に経験したアメリカ西海岸の自由な空気や、大流行していた洋楽のMV(ミュージックビデオ)に触発され、私にも何かを表現することが出来ると思いました。

ところが入社して配属されたのは秘書室。社会人としての勉強をしてドラマの現場に異動することが出来ました。当時のマスコミは完全な男社会。クリエイティブな現場に女性のリーダーは少なく「女性は男性の2倍働いても半分しか評価されない」と言われ驚きました。しかし、津田塾で培った反骨精神が役立ち「4倍働けば対等だ!」と奮起しました。結果、とても自由に挑戦を続けることが出来ています。

その時の想いをドラマに反映させることもあります。「ドクターX」というドラマは医療ドラマがベースですが、孤高の天才女性外科医が男社会の権威主義や縦社会に風穴をあけていく痛快な物語です。自分の頭で考え、自分の声で「NO」を言うヒロイン像は、津田塾大学で育てられた女性像です。日本の閉塞した社会で生まれたこのドラマは、今や世界中にファンが多くなるまで育ちました。これからも津田スピリットを持った女性が活躍するドラマを世界に向けて表現していきたいと思っています。

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