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2022/08/15
常陸 佐矢佳
日経 BP
日経BOOKプラス編集長
国際関係学科/1997年
2022/08/16 時点
プロフィール
1997年国際関係学科を卒業し、毎日新聞社に入社、2005年より日経ホーム出版社(現・日経BP)。日経ウーマン副編集長、日経ウーマンオンライン編集長、NIKKEI STYLE(WOMAN SMART)創刊編集長、日経ビジネス副編集長などを経て、2022年4月に日経BOOKプラスを創刊、編集長就任。
メッセージ
大学卒業後、新聞社に記者として就職、出版社に転職後は女性メディアや経済メディアを担当してきました。新聞、雑誌、WEBと関わる媒体は変わっても「伝えること」について考える面白さは変わりません。
津田塾大学の大先輩・赤松良子さんへの取材は、印象深い仕事の一つです。「男女雇用機会均等法の母」はハッとする鋭さとともにユーモアにあふれるお人柄で、困難な道を切り開かれた原動力の一端を垣間見る思いがしました。
「女性の敵は女性」という苦手な言葉があります。そのことをお伝えすると、「人情の機微がちゃんと分かっていて、女性同士で深いコミュニケーションが取れる人もいっぱいいるわよね」とお答えいただきました。心からうなずくことができたのは、素晴らしい同窓生たちと過ごした津田塾での日々のおかげかもしれません。
振り返れば卒業時、不安でいっぱいだった私にゼミの先生が送ってくださった「あなたなら何とかするでしょう」という励ましは、今でも大切なお守りです。学生生活課(当時)の皆さんにも大変お世話になりました。厳しくも温かい就活のご指導は忘れません。寮のスタッフ、守衛の皆さんにも家族のように接していただきました。
2015年にライティングセンターで「書き方」についてお伝えする機会をいただいた際、小平キャンパスに久々に足を踏み入れた途端にそんな記憶が一気に甦ってきました。
その時の受講生の方から、先日嬉しいお手紙をいただきました。便せんにいきいきと走る美しい文字からは、卒業後の充実した仕事や暮らしの様子が伝わってきました。そんな背中を後押しできるメッセージを発信していけるよう、精進していきたいと改めて考えています。