- 創
2020/05/07
智内 志帆
ソニー株式会社R&Dセンター
ユーザーエクスペリエンスデザイナー
情報数理科学科/2007年
2020/01/07 時点
プロフィール
情報数理科学科情報科学を専攻し2007年3月卒業。卒業後、ソニー株式会社に入社し、PC事業、クラウドサービス企画を経て、現在は新規事業などのユーザーエクスペリエンスデザイン(UXデザイン)を担当。使う人が、そのサービス・商品と出会って、使い続けるところまでの体験をどのようにデザインしていくかを日々検討し、形にしています。人間中心設計推進機構認定人間中心設計専門家、青山学院大学学校教育法履修証明プログラム修了認定ワークショップデザイナー。
メッセージ
高校生の頃から、漠然と「ものづくりに関わりたい」「自分が作ったものをたくさんの人に届けたい」という気持ちがありました。その気持ちを、自分の将来の仕事につなげられるといいなと思い、高い就職決定率を誇る津田塾大学への入学を決めました。
プログラミングの授業で「自分はものづくりが好きなんだ!」と改めて気づき、4年次には自分の写真から自分の体型のマネキンをつくり、オンラインショッピングで購入前に試着ができる「バーチャル試着システム」を制作。その卒業論文で、情報科学卒業論文賞をいただくことができました。
卒業後は自分の夢だった、「自分の作ったものを多くの人に手にとってもらいたい」という気持ちをかなえるべく、ソニー株式会社へ入社。
ソニーではPCからクラウドサービス、スマホアプリなど多くの商品に関わり、今は、インタビューや行動観察などからユーザーが考える価値などを見出し、それを達成できるような新規サービスの検討を行っています。人がモノやサービスを使うときの特性などをより理解するために、「人にやさしいものづくり」の概念について学び、それを実践できるという人間中心設計専門家の認定資格を取得しました。また、会社ではひとつの製品ができるまでに異なるバックグラウンド・部署の人々が関わります。その人達が共通の認識を持ち、良い製品を世に出すという目標に向かってスムーズに物事が進むようにプロジェクトをデザインすることも私の仕事です。違う立場の人々とうまくコミュニケーションをとり、ハブのような存在になるべく、ワークショップデザイナーという場づくりの専門家についても学び、修了認定を受けました。働きながら2つの大学に通ったことになります。大変でしたが、この原動力はまさに津田塾にいた4年間で明確になった「ものづくりが好き」という気持ちです。
今は実際に自分が手を動かしてプログラミングをしているわけではないのですが、「この製品・サービスがあって良かったな」と思ってもらえるものを提供したいという思いは一貫しています。
津田塾で過ごす時間で、「私はこういうことが好き!」「これにやりがいを感じる!」というものをぜひ見つけてくださいね。