2020/05/07

University of Warwick
Honorary Research Fellow

国際関係学科/2004年

2020/01/09 時点

プロフィール

2004年国際関係学科卒業後、東京大学とヨーク大学(カナダ)で修士号、アベリストウィス大学(イギリス)で博士号を取得。博士課程在学中に休学し、国際平和協力研究員として内閣府に勤務。博士号取得後は、東京大学に助教として勤務。その後ウォーリック大学(イギリス)とコベントリー大学(イギリス)にて教鞭をとり、学部生と大学院生を対象に国際関係論や安全保障論、移民・難民に関する講座などを担当。現在は、ウォーリック大学に籍をおきながら研究を行う。研究分野は、難民や移民などの「移動する人たち」による社会運動や、彼らの帰属意識と政治空間の変容について等。著書に、Belonging in Translation: Solidarity and Migrant Activism in Japan (Policy Press) 、Critical Imaginations in International Relations (Routledge)など。ホームページは、https://warwick.ac.uk/fac/soc/pais/people/shindo/


メッセージ

皆さんはなぜ津田塾大学に入学した(あるいは、入学しようと考えておられる)のでしょうか?

正直に書けば、私は「絶対に津田塾に行きたい!」という思いがあったわけではありません。しかし、津田塾での学部時代を振りかえった今、それが何にも代えがたい経験であったと考えています。というのも、津田塾で学んだ以下の二つのことが、卒業後のキャリアを築く上で変わらぬ私の道しるべとなっているからです。

第一に、国際政治へのアプローチの仕方です。津田塾では国際関係論、政治学、国際社会学などの授業を通して国際政治のさまざまな事象を扱っていますが、どの授業でも共通して、その事象がなぜ「政治的な問題」となるのか、自分との関係性から問い直すことが求められます。そのような環境で学ぶことで、国際政治と私の距離はぐっと縮まりました。なぜなら国際政治とは、自分とかけ離れた遠くの場所で起こっている政治現象ではなく、常に自分に関係する「問題」として問い直し続けることが重要だと学んだからです。

津田塾で学んだ国際政治への根本的なアプローチは、私が現在行っている研究の土台となっています。例えば、研究では「移動する人びと」(難民や移民など)について扱っていますが、彼らを遠くの国にいる「他者」としてみなすのではなく、自分と同じ社会・政治空間を共有する「(日本での)生活者」として捉えなおし、彼らに寄り添う研究を行うよう日々試行錯誤しています。

第二に、津田塾大学では、英語を学ぶ為の基本姿勢について学びました。津田塾に入学するまで、私にとって「英語」とは、大学受験の一科目にすぎませんでした。しかし在学中に、「津田塾生ならば英語が話せなくてどうする!」という校風に自然と感化され、英語を「自分の言語」として使いこなしたいと、強く思うようになりました。

より高いレベルの英語力を目指すように構成された英語のカリキュラムや、ESSという英語サークルでの活動を通して、私が在学中に学んだことは、「自分の英語力はまだまだ十分ではない」という謙虚な気持ちで貪欲に学び続けることの大切さです。

「英語を学ぶことに対して謙虚かつ貪欲であれ」という津田で学んだ教えは、学部卒業後に留学先で国際政治を学び、やがてそれを教える立場になった今でも、私にとってぶれることのない指針となっています。

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