2020/05/07

株式会社 電通
プランナー

国際関係学科/2007年

2019/11/01 時点

プロフィール

2007年3月国際関係学科卒業。PR会社にて勤務後、2012年に株式会社電通に入社。メディカル・ヘルスケア領域の専門プランナーとして、生活者視点での戦略プランニングに従事。自社のニュースサイト「電通報」にて、記事を掲載中。
「『若者』の意識・行動からヘルスケア市場の未来を考える」
https://dentsu-ho.com/articles/6187


メッセージ

私が津田塾大学で得た最も大きな財産は「勇気のある主体性」だと思っています。自分がやるべきことは何か考え、やりたい・正しいと思うことは、周りの人と違っても、前例がなくても、「実行」するという「芯の強さ」です。

「面白そうだったから、アフリカで働いてみた。太っちゃった。」
「アフリカでボランティアして太る人とか、聞いたことないわ~!」
確か、大学1年生の頃。今でも鮮明に覚えている同級生との会話です。
その頃の私の中の常識は、「女の子が一人で途上国に行くなんて危ないこと」でした。そんな中で、「行こうかな?」という相談ではなく、もう帰ってきた友人の、あっけらかんとした行動力や意志の強さを、目の当たりにしたのです。私も、行ったことがない国の勉強を教室だけでしていて十分なのだろうか?と、漠然と思っていたんです。でも行動できずにいて、そんな自分がとっても窮屈で勇気がないな、と気づいたのです。

このような、良い意味でショッキングな出来事が、4年間にたくさんありました。その度に友人たちに刺激され、私も少しずつ大胆・自由な主体性を身に着けていったように思います(2年生の春休みに、私もインドのマザーテレサの施設で働きました。今でもわくわくする経験でした!)

私はいま、広告会社でプランナーという仕事をしています。事業であれキャンペーンであれ、その骨子になる「戦略」を考える仕事です。絶対的な正解がない中で、クライアントやチームに自分が考えた「戦略」をプレゼンし、面白そうと思ってもらうことを目指すこの仕事は、結構な勇気と自信がいるなぁと思います。「誰よりも自分が考えぬいたという自信をもって、出した答えに責任を持つ」という基本が全うできないくらいドキドキする時は(私はもともと小心者なので)、大学時代にすでに私の周りにあった「勇気のある主体性」を思い出し、自分を鼓舞しています。

色々と書いてみましたが、大学時代から計画的に、小難しく考えていたわけではありません。目の前のことに一生懸命に取り組みながらたどり着いた、という感覚です。それでも振り返ってみると「良い経験だったなぁ。それを生かした今が1番楽しい」と思えるのは、津田塾「らしさ」がもたらしてくれるものが大きいからです。ですので、これを読んで下さっている学生の皆様も、過度に先回りや、心配をせず、(津田塾だと勉強はせざるをえないと思いますので)大いに遊んで五感を研ぎ澄ませる修行をし、その感情を分かち合える一生の友人と学生生活を楽しんでほしいなぁと思います。

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