2020/05/07

株式会社 京王百貨店
経営企画室 プランナー

英文学科/1999年

2020/01/29 時点

プロフィール

1999年卒業後、(株)京王百貨店に入社。婦人雑貨部婦人靴売場に配属され販売職とバイヤーを経験。入社5年目に新宿店MD改装プロジェクトチームに異動となり、2004年新規コンセプト売り場である「健康と美の広場リフレピア」を立ち上げる。病気休職や2度の妊娠・出産による休職をしながら、顧客政策担当やサテライト店担当等を歴任し、様々な業務を学ぶ。現在育児短時間勤務をしながら経営企画室経営企画担当にて全社の計画策定や各種プロジェクト等に参加中。小学4年生と保育園年長の男子の母。


メッセージ

お客様に笑顔になって頂ける、それを直接体感できる仕事がしたいと思い、百貨店を就職先に選んで21年。今は直接お客様の笑顔を見ることはできない部署にいますが、それでもお買い物の楽しさを味わえ、人生を豊かにするお手伝いをする百貨店という場所を支える自分の仕事に誇りを持って働いています。

ただ、21年間いつも前向きに働けていたわけではありません。苦しいことも沢山あったし、体を壊して病気休職もしました。何より常に「津田で学んだことを何も生かせていないのではないか」と悩み続けていました。英文学科を出たのに英語を使うわけでもない。ゼミで学んだ心理言語学のかけらも役に立たない。大学に通ったことに意味があったのだろうか、と自問自答の毎日でした。社会に貢献するような仕事、英語を使う仕事をしている同級生達をまぶしく、うらやましく感じてもいました。

それでも自分の意識は働き続ける中で少しずつ変わっていきました。入社5年目に、プロジェクトに所属していた私が出したアイディアが、新しい売り場「健康と美の広場リフレピア」として実現し達成感を感じた時。自分が信じた道を誠実に進んでいけば必ず成果を得られると実感しました。

その後も社内の業務基準書を変更したり、サテライト店の新規オープンに携わったりと、大きな仕事をやり遂げた時。アイディアが上司に認められた、プレゼンがうまくいった等、日々の小さな成功を感じた時。うれしい瞬間を積み重ねていくうちに、津田塾で学んだ「勉強」を生かせるかどうかはとても些細なことで、誠実に丁寧に仕事を続けていけば良い、それは充分価値があることだとわかりました。小平キャンパスに重たい辞書を抱えながら通い、寝る間も惜しんで勉強をした日々はどんな形であれ、忍耐力や創造力など私の財産になっていると気がついたからです。

今は経営企画担当という部署で、営業構造改革や組織管理等全社に関わる業務を担当しています。育児短時間勤務中ですが、制限のある勤務時間の中で自分にできることを真摯(しんし)に続ける日々です。大学で学べることは勉強だけではありません。一生自分の宝となる様々な力を蓄えることもできます。若い後輩達には「将来役に立つかどうかわからない」と悩まずに、今学びたいこと、やりたいことを精一杯頑張って欲しいと思います。津田塾での4年間で身につけた力を、私はこれからもお客様の笑顔のために発揮し続けたいと思っています。

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