2024/07/23

日本アサーション協会
相談役

英文学科/1959年

2024/07/23 時点

プロフィール

平木典子(日本アサーション協会 相談役・スーパーヴァイザー)
英文学科1959年3月卒業。文部省 統計数理研究所(英文ジャーナル編集)勤務。
1960年~1962年 津田塾大学学生部勤務。
1962年~1964年 ミネソタ大学大学院、教育心理学修士課程修了。
1964年~1967年 立教大学カウンセラー・社会学部社会学科兼任教授。
1979年~1980年 サンフランシスコ州立大学にて家族療法とアサーション・トレーニングの在外研修。
1982年より、(株)日本・精神技術研究所にてアサーション・トレーニングを開始。
1991年~2004年 日本女子大学人間社会学部心理学科教授。2004~2006年 跡見学園女子大学文学部臨床心理学科教授。2006年~2010年 東京福祉大学大学院心理学専攻教授。
2010年~2018年 IPI統合的心理療法研究所設立・所長。2018年 同研究所非常勤顧問、現在に至る。
2018年~2024年3月 日本アサーション協会設立、同協会代表。
ホームページは https://www.japan-assertion.jp/


メッセージ

鹿児島県と熊本県の県境の小さな町の中学に入学してすぐ、英語を話せるようになりたい思いが一致した友人と二人で、その町でただ一人「英国人の宣教師」のいる教会へ出かけたのが、今の私のキャリアの始まりだったように思います。

その宣教師は、私たちを快く受け入れ、毎週1回1時間の英会話の訓練をしてくださいました。また、地域の高校に入学すると、英語教師でもあった校長先生は、1960年代には珍しく、英語で話しかけながら授業を進められ、津田塾大学卒業の英語の先生の存在とともに、私たちの願望は膨らんでいきました。私は津田塾大学入学を果たしたのでした。

1960年代初めでしたが、大学の授業は、英語で進められるものが多く、現在ほど英語に親しんでいなかった学生たちには、専任の先生方は英語も日本語も堪能で、羨望と尊敬の的でした。

卒論の指導教授が学生部長を兼務されていた時期に卒業した私は、たまたま学生課に勤務する機会に恵まれ、そこで、北米の大学では、学生部にはカウンセリングという学生のキャリア支援(生涯の生き方を含む進路支援)があり、それは大学の心理学修士課程専攻を必要とする専門職であることを知りました。青年の進路選択にはそれが必要と、北米のカウンセリング心理学の大学院留学を決めました。

ふり返ると、英語を学んだことで、論理的にものを考え話すことを身に着け、さらに英米文学の作品から主人公たちの人生の「もの語り」をテーマに卒論を綴ったことなど、大学での学びは、その後の人生の展開に大きな意味をもたらしています。

今、それぞれの「働き」をしておられる場で、卒業生も在校生も、津田梅子先生の新札の面影とともに、先輩たちの思いに触れることが多くなるかもしれません。ご健闘を祈っています。

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