2020/05/07

株式会社ボルテージ
取締役 副会長

数学科/1992年

2019/11/15 時点

プロフィール

数学科1992年3月卒業後、博報堂入社。システムプラナー職を経て、1999年、現在の夫の起業に参画し、株式会社ボルテージを設立。モバイル恋愛ドラマゲームの先駆として、2010年東証マザーズ、2011年東証一部へ上場。2013年より3年間、米国支社立ち上げのためシリコンバレー(サンフランシスコ)在住。3人の子育てと仕事を両立しながら、働く女性の支援制度を会社でも充実させ「Forbes JAPAN WOMAN AWARD 2017」5位入賞。2019年映画「ダウト-嘘つきオトコは誰?」製作。詳しくは『「胸キュン」で100億円』(上阪徹著・KADOKAWA、2015年)


メッセージ

「皆さん、立派な職業婦人になってください」。卒業式での学長の言葉に背中を押され、マスコミの世界に飛び込み、メディアマーケティングのシステム開発に携っていた20代。男性に負けないように、髪型もショートにして、がむしゃらに働いていました。結婚して家族を持ちつつ、長く働ける女性のロールモデルが見つからない中、30歳前にたどり着いたのが、「公私一元」という考え方でした。仕事とプライベートを分けずに、パートナーとともに同じ環境やルールでできる生き方が自分には向いていると。これは、津田塾時代の親友に「実は不器用だよね」と言われたことも大きく影響しています。

そして30歳の時、現在の夫と共に起業という人生の大きな舵を切りました。苦しい赤字の時期を乗り越え、3人の子供にも恵まれ、上場後はシリコンバレーで再び子会社を立ち上げながら子育てをする、という経験もしました。私自身の仕事と出産・育児の両立経験を踏まえ、自社では、「早く職場復帰すれば給付はなくなるが、会社から手当が出る」など、独自の育児支援制度も導入しています。

50歳になりましたが、津田塾の卒業生には活躍する諸先輩が各方面にいらっしゃって、自分はまだまだ若輩者だと感じます。皆さんが津田塾生ならではの当事者意識や自立・自律精神をもって社会に関わり、実績を積んでいる姿は、卒業生の一人として大変励みになっています。

私も、津田塾で培った「数字・ITへの興味」「グローバルの視点」とともに、従来からの恋愛小説・マンガ・映画・ドラマ好きを生かし、日々忙しい女性達の活力になるようなエンタメコンテンツを創り、ビジネスに繋げるべく、若い世代とともにこれからも活動していきたいと考えています。

学生の皆さんも、自分なりのロールモデルを作り上げる気概と行動力をもって、社会とかかわる役割を持ち、かつ女性としての人生も謳歌して欲しいと願っています。

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