2021/07/12

株式会社東急ストア
常務執行役員

英文学科/1991年

2021/06/27 時点

プロフィール

1991年英文学科卒業後、東急電鉄株式会社(現東急株式会社)入社。1年間の現場研修後リゾート事業担当。結婚出産を経てCS推進担当。2度目の出産後、新規事業プロジェクトであるセキュリティ会社立ち上げから運営に関わり、事業を創造、拡大する面白さを実感する。東急での管理部門経験を経て東急ストアに出向し、現在は店舗統括責任者としてマーケティング推進、店舗生産性向上などに取り組んでいる。


メッセージ

津田塾を卒業して30年。3人の子どもを育てながら一つの企業で様々な業務を経験し、現在は(株)東急ストアの常務執行役員として店舗運営を統括する仕事をしています。
「お子さんがいて、よく仕事続けていますね」「3人も育てながらどうやって?」
私が会社生活をスタートした90年代、男女雇用機会均等法は施行されていたとはいえ、まだまだ女性は子どもができたら仕事を辞めるのが一般的だったからでしょうか。こんな質問はしょっちゅう受けてきました。
しかし、私自身、結婚や出産で仕事を辞めるという考えは全くなく、今では、子育ての経験は仕事をする上でプラスにしかならなかったと感じています。

「プラスにしかならない」とは、どういうことでしょう?
母親の悩みや子どもとの関係など、自らの実体験を商品開発やPRに生かすといった直接的なことに加え、関節的に仕事や子育てのマネジメント側面で役立ったこともあります。例えば、仕事でのプライオリティのつけ方や部下のモチベーションアップ方法などは、子どもに対する同様の体験が生き、逆に仕事を通じて子どもの自立心や社会性を育むことにつなげるなど、仕事と子育がお互いよい影響を与えてきたということです。人生において、ワークとライフはバランスさせるものではなく、お互いシナジーを生むことができる、「ワークライフプラスである」が私の持論です。

私がこのようにごく自然に働き、子育てし、「ワークライフプラス」などといえるのは、津田塾での学生生活の中で「オールラウンドな女性を育成する」という津田梅子の建学の精神が、自然と心と体に染みついていったからだと思います。
津田塾では多くの女性の先生や事務の方々が肩ひじ張らずに自然体で働かれ、また学内保育園で元気に遊ぶ子どもたちの姿は日常的な光景でした。そんな環境で学生生活を送るうちに、女性が働き社会貢献し子どもを持つということは決して特別なことではなく、自然なことだという感覚を持つことができたのです。

私にとっては、仕事、結婚、子ども、そして自分自身の楽しみも全てが絡み刺激し合っているのが人生です。もちろん大変なこともあります。しかし、やりたいなら実現方法を見つければよい、そうポジティブに考えることができる。津田塾で得た強さです。
津田塾で学んで本当に良かった、と思っています。

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