- 伝
2020/05/07
森田(大塚) 都
フリーランス
アナウンサー
英文学科/1984年
2022/08/15 時点
プロフィール
1984年3月英文学科卒業。FM東京アナウンサーとして7年勤務。現場では、ニュース読み、レポート、司会、インタビュー、CMなどの多面的な活動を通して、取材、テープ編集、原稿書き、番組制作などジャーナリストとして務める中で「プロとしての喋り」を習得。現在、フリーアナウンサーおよび朗読講座・企業研修の講師。
メッセージ
私が在学した当時の津田には放送研究会、アナウンス研究会もありませんでした。アナウンサー試験で何をするのかも知らなかった私は、4年の夏にアナウンサー専門学校に通い始め、そこで得た「アナウンサー試験に関するあらゆる情報」はとても有効でした。そんな私がキー局に入れたのは、喋り方に変な癖がなく、鍛えれば伸びそうだという可能性を感じていただけたからのようです。
入社後は、ニュース読み、レポート、司会、インタビュー、CMなど、あらゆる種類の「プロとしての喋り」を鍛えられました。また取材、テープ編集、原稿書き、番組制作......などジャーナリストとしての基本も丁寧に教えて頂きました。
その後、フリーアナウンサーへ転身し、家事・子育てとの両立をしながら、ラジオ番組出演、シンポジウム・イベントなどの司会、CMなど、喋ることは何でもしております。またアナウンサー仲間と作る朗読グループSWIMMYでは、学校、老人施設などでの出張ライブ、大人向け朗読ライブ、戦争を語り継ぐ平和事業、被災地へのチャリティーコンサートなどを開催しています。更には、カルチャーセンターでの話し方・朗読講座や企業研修の講師として、美しい話し方や上手なスピーチ、面接指導、文章指導、アンチエイジング指導などをしております。
私の放送で元気が出たなど前向きなリアクションを頂いた時。不測の事態にも臨機応変に対応し、スタッフに喜ばれた時。リスナー、お客様、生徒、スタッフ......まわりの方々の笑顔が、やりがいに繋がります。
英語を使い、国際的な仕事をするつもりで津田の英文科に入ったのに、今は日本語に向き合うドメスティックな仕事です。しかし、日本語の発音をお教えする際、英語など他の言語の発音との比較で、日本語の特性に気づいてもらえますし、近年は英語のナレーションや司会のニーズも増え、英語を学んだことが役立っています。また、人生を真剣に考える芯の強い知的な同窓生が多くいることも、津田の卒業生としての誇りで、私を支えてくれています。
将来のことを検討している皆さま、目標や夢があるなら、諦めないで真剣に向き合ってください。目標とする分野の先人の著書やインタビュー記事などで、自分なりのビジョンを育むことも大切です。先輩の教えを素直に聴く柔軟な心を持っていることも、その世界で大きく成功する近道です。若い力に期待しています。