2020/05/07

高知大学
教授

数学科/1996年

2020/04/10 時点

プロフィール

数学科卒業後、企業を経て大学院へ進学。大学院時代に研究所で働きながら博士号を取得後、大学教員として就職。現在は、高知大学教育学部教授。ジェンダー平等社会に向けた研究と学生指導に携わる。


メッセージ

大学では当たり前に感じていたジェンダー平等が、社会に出てみると全くそうではなかったことから、日本社会ではなぜそうなっているのだろう? どうしたらいいのだろう? と思ったことが始まりでした。

卒業後は、企業を経て大学院に入り、研究所でアルバイトをさせて頂きながら、今の仕事に就きました。大学でジェンダー平等社会に向けた研究・教育に関わっています。

私は数学科出身ですが、単純に考えるとそれは今の研究領域である生活科学や社会科学とは関係ないように見えます。しかし学術調査を行い研究発表をしたり論文を書いたりするあたり、筋道を立てて考えることや、データを統計的に分析する作業などは数学を要します。またこの仕事には英語力も欠かせません。私はその訓練を数学科でさせて頂きました。

津田には「女の子だから」というジェンダー的発想はありません。学内に、女性リーダー(としてのロールモデル)が沢山おられます。同級生には、数学分野に限らず、自らの能力を発揮して何事にも果敢にチャレンジする女性が沢山います。卒業してからも津田の先輩・同窓生には励まされることばかりです。津田での4年間が今の私をつくっています。

先生方、両親、友達など沢山の方々のおかげで私が受けられた教育を次の世代に引き継ぐことが、私の大切な役目だと思っています。大学生はもちろん、高校生や社会人など、様々な世代の方々と勉強させて頂く中で、かれらが新しい考え方やものの見方に気づき、それらを仕事や生き方に活かして下さることが日々の喜びです。

学生の皆さん。勉強は自分のためだけではなく、社会をよりよくするためのでもあります。あなたの受けた教育はあなただけのものではありません。是非あなたが身に付けた学びを、ご自身の生活や家庭、地域、社会(世界)で活かし、かたちにして下さい。

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