2020/05/07

オーシャンブリッジ・マネジメント株式会社(OBM)
代表取締役社長

国際関係学科/1992年

2020/01/20 時点

プロフィール

1992年国際関係学科卒業後、日本の大手飲料メーカーにて貿易業務を担当。転職を経て、米国上場企業Ingram Micro Inc. 日本代表に就任。後に渡英、同社英国本部にてシニアレベルのプロジェクトマネジメント及びサプライチェーンマネジメントを担当し、欧州主要各国の担当者との折衝、欧州レベルでのプロジェクト立案・運営を行なった。
担当業務を通じ多くの欧州・英国・日本の企業と関わる中で「国際ビジネス成功の第一歩は、異文化理解だけではなく、お互いの存在を知り、正しく理解することである」と確信。その橋渡し役を自らが直接担いたいと考え、2010年「—Transforming the unknown into success—未知から成功へ」をビジョンとするOBM (Oceanbridge Management Ltd.)を設立した。
ウェブサイト:https://www.obm-gb.com
英国人の夫、2児と共にロンドン郊外在住。地元の女子ラグビーチームにも所属している。


メッセージ

英国で起業して10年が経ちました。当初は会社としての実績もなく、母親業の片手間と揶揄されることもあるなど、「Glass Ceiling(ガラスの天井)」どころではない相当な苦労がありました。それでも続けてこられたのは、強い目的意識があったこと、そして何よりも、多くの方々にご支援をいただいてきたからです。

弊社は日欧・日英間のビジネス設立のサポートが主な業務ですが、日英間の地域連携も手掛けています。起業して間もない2013年、「複数の政府機関、企業、学術機関がお互いを知り、新たなビジネスやプロジェクトを作れる環境を作りたい。そのためには地域レベルでのエコシステムが不可欠である」と思い立ちました。そこでかねてより、親和性が高く、将来性も大きいと考えていた英国テムズバレー地域と関西地域の地域連携を提案したのです。当時はお互いの地域名も全く知らないという状態でしたが、連携することで何が生み出せるかという提案を続ける中、政府機関や商工会議所をはじめとする様々な組織や企業が賛同してくださるようになりました。今ではこの地域連携から日英協業ビジネスが生まれるまでになっています。

津田塾大学の少人数制ゼミでは、異なる見解や価値観を学び、受け入れ、建設的な議論をすることを学びました。津田塾での学びが、この地域連携を築く過程で大いに役に立ちました。また様々な道でご活躍される先輩方から、型にはまらない柔軟な生き方を考えさせられました。そのことが起業につながり、地域連携を始めるきっかけになったと思います。一個人であっても世の中に寄与できるものがたくさんあります。人と繋がって一緒に動いていくことで、より大きなものが達成できるようにもなります。

高校生や在校生の皆さんには、「人」を大切に、そして自らやってみたいと思うことはどんどんトライしていただきたいと思います。迷う時間があったら、やってみてください。ご自分で想像もしていなかった世界が広がります。

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