- 起
2020/05/07
松下 希和
Red Hat Asia Pacific Pte Ltd
Strategic Account Manager
英文学科/2008年
2019/10/17 時点
プロフィール
英文学科2008年卒業。在学中、通訳コースを副専攻として受講。卒業後、東京外国語大学国際専修コース(通訳)にて修士号を取得。在学中UNHCRインターンを経験。外大卒業後、社会経験を積むために一般企業(外資系IT)に就職。外資系ということもあり言語を活かす場面に恵まれ、2015年にはシンガポールへの転勤を決める。シンガポールにて結婚・転職・出産を経て、現在引き続き営業の仕事を続ける。
メッセージ
津田塾では、たくさんのことを学び、経験させていただきました。
2年生の時に、新たに通訳・翻訳コースが導入されると知り、即座に通訳コースに登録。教職、英文学科のゼミの傍ら、早川敦子教授との縁がつながり、ドキュメンタリーの翻訳や、映画監督の通訳、大学院進学後はUNHCR(国際難民高等弁務官)事務所にて通訳インターン、また女性に関する映画祭・ワークショップの通訳という機会にも恵まれ、女性問題、難民問題やパレスチナに関する翻訳・通訳に没頭する毎日でした。この過程で、多くの女性と出会い、彼女たちの自立精神、志の高さ、そして勤勉さに感銘を受けました。人生のロールモデルとして尊敬する方に出会えたことは今でも財産となっています。
卒業後は一般企業に就職を決めました。基礎中の基礎であるビジネスマナーと営業スキルを叩き込まれ、忙しくも楽しい日々を過ごしました。しかし外資系ITの営業は男性が圧倒的多数であり、女性は少数。それに違和感を抱きました。同じ会社でも海外オフィスでは女性が活躍していることを知り、海外に出たいという気持ちが強くなりました。縁があり、シンガポールオフィスの空きポジションに応募し、転籍・移住することを決めました。
シンガポールは、女性の社会進出を促進しており、女性が子育てをしながら仕事を続けられる体制が充実しております。私は妊娠中に転職を成立させ、現在の会社で子育てに仕事に熱中しながら異国の地で頑張っています。
現在に至るまで、津田塾大学で培った知識や信念に基づいて、人生選択を行ってきました。それは、女性の自立と社会進出に基づいており、自分の中で強いアイデンティティとなっています。そのような学びの場を提供してくれた津田塾大学に感謝しております。これから入学されるみなさんもこの精神を引き継ぎ、世界中で活躍しましょう!