2020/05/07

株式会社 新潮社
文庫出版部

英文学科/2016年

2019/10/31 時点

プロフィール

2016年3月、津田塾大学英文学科卒業。4月に新潮社入社、「週刊新潮」編集部に配属。週刊誌記者として取材や原稿執筆、連載コラムの編集などを3年。2019年4月より文庫出版部に異動。


メッセージ

大学生活が4年目にさしかかる頃、自分で作った本が書店の本棚に並んでいたらさぞ誇らしかろうと思いつき、出版社を目指しました。最も親しんでいた文庫本の編集職を希望しましたが、配属されたのは週刊誌の編集部で、芸能人の不倫を追いかけたり、政治家の不正を追及したり、最先端医療技術について勉強したり、殺人事件の現場取材で聞き込みをしたりしていました。自分の取材結果が活字となり、ワイドショーやネットニュースでも報じられるのは刺激的でしたが、就活中に思い描いていた仕事とは大きく異なることの連続に、大変悩みました。取材の準備のためプライベートの時間は削られ、それでも本番では勉強不足で度々恥をかき、深夜まで粘った原稿は没になり。しょっちゅう、これは私がやりたかった仕事じゃない、と思っていました。

けれど、今になって「やってよかったな」と思う機会が多いのです。新たに出会う人に取材の体験談を面白がってもらえることが多いです。大晦日の北海道で張り込みをして雪に埋もれかけたことも、人探しのためにホストクラブをハシゴしたことも、直接はなんの役にも立たなかったけれど、経験できて良かったなと思えます。

理想と違う環境は不安で、焦ってしまうこともあると思いますが、無理に急がず、飽きるまでやってみることをお薦めします。

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