2024/06/04

エム・ケー株式会社
専務取締役

英文学科/1996年

2024/06/04 時点

プロフィール

英文学科1996年3月卒業。ミサワホーム株式会社に就職、土地開発部での3年間の勤務を経て、家業の総合不動産ディベロッパーであるエム・ケー株式会社へ転職。入社時は創業10年、社員12名、年商30億円の「町の不動産屋」を、社員50名、年商200億円の「小さな大企業」に変貌させる。産休・育休を取得し2女を育てながら、地域の課題解決のための土地活用の提案・実現の営業としてのキャリアを積む。現在は経営・経理・財務・人事・総務・広報の幅広い業務を担当。産学連携・地域連携の一環として大学での授業等、地域貢献にも力をいれている。
受賞歴:Forbes Japan Women Award 2016 中小企業部門受賞 
ホームページ:https://www.mk-corp.co.jp


メッセージ

津田塾大学学芸学部英文学科を卒業して、もう少しで30年。大学時代での一番の思い出といえば、大学1年生の時のイギリスのヨーク大学への短期留学。親元離れて初めての海外、携帯もネットもない時代。不安だらけの日々でしたが、自立、挑戦、世の中は広い、可能性は未知数、なんていう大人になる一歩を教えてくれた1ヶ月となりました。その時に一緒に過ごした友人たちは、今でも家族ぐるみの親友となりお互いの人生を励ましあっています。

現在、私はエム・ケー株式会社で経営に関わり、「女性だから、男性だからと言われることのない社会」にしたいという熱い想いで日々活動しており、大学での授業や講演会など様々な場所でチャンスがあればお話をさせていただいております。

年間100人以上の採用面接、大学生との対話をしていて感じるのは、今の学生の多くは「社会のために自分の能力を役立てたい」と自分の存在意義を分かっていて、輝く夢を持っています。そんな彼ら彼女らの姿を見ると「日本の未来は明るいぞ」と晴れやかな気持ちになります。一方で、女性の中には「縁の下の力持ち」になりたいからという理由で自分の働きたい業界をしぼらず、「事務職」という言葉だけで応募してくる傾向もあると感じています。大学を卒業して働く20代、結婚して子供を産んで子育てしながら働く30代、そしてキャリアを積む40代、ご自身のそれぞれのステージをイメージして成長できる職種はなにか?ご自身の生活を豊かにしてくれる仕事はなにか?と、ぜひ、これからの女性はもっと欲張りになって自分の人生を選んでもらいたいと思います。

女性は男性に比べてフィジカルでは力持ちではないけれど、一度に何種類もの業務をパパッとこなす能力・空気を丸くする能力・几帳面に実直に業務に携われる能力・人を思いやる温かさ、と多くの強みがあります。「縁の下の力持ち」なんて遠慮深い事は言わずに、明るい陽射しが降り注ぐ「縁側の力持ち」になってほしいと願います。          

まだまだ女性らしさを求められる時代ではありますが、皆さんには性別に捉われることなく自分が描く未来像にまっすぐ応えてほしいです。

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