2020/05/07

日本銀行
システム情報局

情報数理科学科/2006年

2020/01/29 時点

プロフィール

情報数理科学科2006年3月卒業後、日本銀行入行。システムエンジニアとしてシステム情報局に勤務。日本銀行金融ネットワークシステム(日本銀行と金融機関を接続して資金や国際の決済を行う基幹システム)の対外接続機能および業務アプリケーションの開発部署を経て、現在、国際金融取引の決済情報を交換するネットワークシステムの開発および維持管理を担当。


メッセージ

情報数理科学科に入学後、当時高校まではあまり習う機会がなかった情報科学の分野に出会いました。授業では様々なプログラミングの課題に取り組み、毎回悩んで多くの時間を費やしましたが、その面白さに衝撃を受けた記憶があります。その後、情報科学コースへと進み、卒業研究では、自作のコンピュータシステムを開発しました。その開発の流れは、振り返るとシステム開発の工程をそのまま小規模にしたものでありました。大学時代に多くのトライアンドエラーの経験を積めたことで、現在のシステムエンジニアとしての基礎的な感覚を養えたと思っております。

情報科学コースに在籍したことが、仕事としてシステムエンジニアを選ぶきっかけになり、卒業後、日本銀行のシステムエンジニアとして働くことになりました。入行後は、行内のユーザ部署や外部の開発委託先と連携して、様々なシステム開発案件に携わってきました。日本銀行の業務の多くはシステムで実現されており、金融経済の重要な社会基盤となっています。このため社会への貢献度も高く、無事に稼動開始を迎えられた際はやりがいを感じられます。私達の主な仕事はシステム開発プロジェクトの管理であり、直接プログラミングを行うことはありませんが、大学時代の経験が基礎となって、システム開発で直面する様々な課題の解決に役立っています。

もともと津田塾大学を志望した理由は、英語が好きだったということもありました。在学中は英語のスキルを総合的に伸ばすプログラムに刺激を受け、そこで深めた見識を生かすかたちで、入行後にカリフォルニア大学バークレー校へ短期留学する機会にも恵まれました。シリコンバレーの最先端の情報技術に触れられたほか、多くの人と交流でき、大変刺激的なものとなったのは言うまでもありません。

日本銀行を含め、多くの津田塾大学の先輩・後輩が社会の様々な分野で活躍していることは私の大きな励みになっています。現在子育て中ですが、育児と仕事を両立させ、さらに仕事を極めていきたいというのが目下の目標です。

高校時代、大学時代は試験などに追われることもありますが、何かに熱中できる時間がある貴重な時期だと思います。多くの時間をかけ、真剣に悩んで取り組んだことは後で必ず自分の糧になります。学生の皆様には、ぜひそのような経験を積んでいただければと思います。

もっと読む