2022/12/01

築野グループ株式会社
代表取締役社長

国際関係学科/1979年

2022/11/16 時点

プロフィール

1979年国際関係学科を卒業、1980年に父親が創業した築野食品工業株式会社に入社。入社当時、米ぬかからこめ油を製造する事業がメインであったが、父親から「人のやらないことをしなさい」と指示を受け、米ぬかからとれる医薬品原料を国内外の製薬会社に販売する事業を推進。特に海外の有識者と意見交換をする中で「米ぬかには無限の夢がある」と確信し、世界で初となる、お米にかかわる国際シンポジウムを開催。
社屋には「We have a dream in Rice Bran」を看板に掲げ、米ぬかの更なる高度有効利用により人々の健康と美に貢献することを宣言し、日々励んでいる。


メッセージ

私は、やりたいと思ったことにはどんどんチャレンジしてきました。

20代で2人の娘に恵まれましたが、仕事が楽しくて辞めることができなかったので、両親や周りの方々にも面倒を見てもらい、助けてもらいました。子供が生まれてからも海外出張にも積極的に出ていました。むしろ教育になると思い、できる限り子供も一緒に連れて行きました。海外でも珍しがられましたが、親切に迎えていただき、私自身も子どもたちもたくさんの勉強をすることができたと思います。今でも家族ぐるみで懇意にしていただいているお客様が世界中にいます。

国際シンポジウムの開催も大きなチャレンジでした。いち中小企業が、国際シンポジウムをゼロから企画して開催することは、今考えれば無謀なことだったかもしれません。しかし、お米の持つ価値を世界に発信したいと強く想っていました。私たちだけでは到底叶わなかったと思いますが、素晴らしい先生方とのめぐり逢いによって、シンポジウムの組織委員会がつくられ、多くの国内外の著名な先生方にお世話になることができました。うまくいくか不安はありましたが、17カ国500名以上の方々にご参加いただき、高い評価を受けることができ、その後も継続的に開催することができています。

社員にも、意志のあるチャレンジを大切にして欲しいと思っています。社員からの何かやってみたいという要望は大歓迎です。これまでも「ロシアの展示会に出てみたい」「お菓子作りの事業にチャレンジしてみたい」といったことに「やってみて」と即答してきました。

やりたいと思ったことを諦めずに伝え、自分ができることを一生懸命やっていたら、周りの人々が手伝ったり助けてくれたりします。

世界三大穀物のひとつであり、日本で唯一自給自足できるお米、その副産物である米ぬかの高度有効利用を推進することは、日本にとって、世界にとって、無限の価値のあることだと確信しています。今後も米ぬかに夢を抱き、とことんチャレンジしていきたいと思います。

社内を見渡すと、「女性活躍」という津田塾大学の精神がしっかりと生かされていることを実感いたします。恩師である亡き片倉もとこ先生をはじめ、同級生や先輩方など多くの方々に支えられ、学びを得られたことに感謝しております。

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