2025/03/24

UBS証券株式会社 グローバルマーケッツ本部 株式営業部
エグゼクティブ ディレクター

国際関係学科/2008年

2025/03/24 時点

プロフィール

国際関係学科2008年3月卒業。同年4月に入社したUBS証券株式会社に現在も勤務。一貫して機関投資家向けの日本株式・外国株式の営業を担当。半年の産休/育休を2度取得後、2022年4月一橋大学大学院 経営管理研究科 経営管理専攻(一橋ビジネススクールにおける社会人向け、平日夜間/土曜日開催MBA)に入学、2024年3月修了。


メッセージ

年齢、性別、学歴関係なく、成果が評価される働き方に憧れ、飛び込んだ外資金融の世界。欧州最大の金融機関であるUBSグループの日本の証券部門へ入社し、17年が経とうとしています。入社した2008年はリーマンショックから世界的な金融危機に突入した激動のタイミングでしたが、株式市場を動かす材料は戦争、政治、流行など様々で、激しく動く羅針盤を横目に仕事をしてきました。経済指標から各銘柄の株価を動かす小さな材料まで自分なりに理解し、社内のリサーチ部門の知見を生かして、日々株式の運用を行う機関投資家に差別化した情報やアイディアを提供しています。

私の30代は約半年の産休•育休を2度取得し、子育てと仕事の「ジャグリング」をしているようでした。自分が心から希望したものなのに、どちらも時間やエネルギーが100%投入できず中途半端で、知識の成長のカーブも横ばいになり始めているという危機感がありました。学び直して自分に喝を入れるしかないと大学院への入学を決意しました。

修論テーマは『日本企業の女性人材活用と温室効果ガス排出量の関係』。資本市場に対峙する中で、女性人材の登用が叫ばれる機運が高まっていましたが、投資家からは「女性の役員登用は単なる社会貢献」と言われてしまうこともあり、女性人材の活用が日本の企業にどのような影響を与えるのか自分で調べてみたいと考えました。約2000社の上場企業について定量分析を行い、結果として企業の女性人材活用と温室効果ガス排出量の間に、有意な負の相関関係があることが分かりました。日本のウーマノミクスは始まったばかり。今の子供たちが成人する頃には、日本企業の経営層においても女性人材の登用が進んでいるでしょうから、企業価値に与える因果関係まで様々な研究が進むことを期待します。

日本が深刻な労働者不足の環境に向かう中で、過去10年で企業の従業員(特に女性と高齢者と外国人)へのスタンスは大きく変わってきました。ワークライフバランス、勤務地、妊娠、出産育児などの国と企業のサポートは確実に拡大していますし、一方で、女性が子供を生まない自由も確立していくでしょう。これから10年で女性がもっと自由に選択して、自分の人生を生きる社会になっていくと思いますし、そのような社会に貢献できるように、私も努めて参ります。

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