2022/09/13

A.T.カーニー株式会社
ヴァイス プレジデント

英文学科/1992年

2022/09/13 時点

プロフィール

英文学科1992年3月卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア株式会社)に入社。国内外にて、ITからマネジメントコンサルティングまでの幅広いコンサルティング業務に携わる。自身の充電や家族事情から2013年に一度退職したが、2018年に同社に復職し、マネージングディレクターとして素材・エネルギー業界(特にOil&Gas)のクライアントを担当。2022年より戦略コンサルティングファームであるA.T.カーニー株式会社にヴァイス プレジデントとして転職。また、本業の傍ら、東日本大震災の復興支援活動として特定NPO法人「東北の造形作家を支援する会(SOAT)」の支援も行っている。


メッセージ

津田塾を卒業してからちょうど30年。寄稿のご依頼を頂いたことで、少しばかり自分を振り返ってみる良い機会となりました。

私は、新潟県長岡市という雪国で生まれ育ちました。好奇心がとても旺盛な子供時代に夢見ていたのは“地球は丸い”と実感できるような仕事がしたいということでした。世界地図を眺めるのがとても好きで、今のようにネットで検索して何でも情報を得られる時代ではない中、想像を掻き立てられながら世界地図で夢を膨らませていたものでした。当時の学校教材だった世界地図帳は、授業では決して触れなかったであろう地域のあちこちに沢山のマーキングがされており、そんな子供時代の自分を懐かしく思い出すことがあります。

さて、津田塾に進学したのは、津田梅子先生の生き方への憧れ、少数精鋭の教育方針、そして、高3の夏休みに大学を訪問した際に府中街道沿いにひっそりと佇むかのような小平キャンパスの美しさに感銘を受けたことでした。入学後は、アメリカ研究に興味を持ち、1960年代公民権運動の指導者King牧師の同胞で当時はご存命だったJames Farmer氏に学ぶため、三年次に米国のUniversity of Mary Washington(当時のMary Washington College)に留学するといった行動力ある学生でした。

卒業後は、外資系コンサルティング会社であるアクセンチュア(当時のアンダーセンコンサルティング)に入社しました。ITや経営知識はほぼゼロな状態からのスタートでしたが、好奇心と意欲に溢れた20~30代前半はひたすら仕事と学びを繰り返し、米国や英国、韓国にも駐在する形でプロジェクトに参画するなど濃密な時間を過ごし、その後の自分の仕事の型となるスキルを身に付けていったように思います。そして、グローバルに事業展開をするクライアントや海外オフィスのメンバー達と目標に向かい仕事を成し遂げていくことの充実感を日々感じながら、時には、世界一周チケットを手にクライアントの各国拠点(販社や生産拠点)への出張をするようになりました。ある時、2週間で米欧亜を巡る6か国10拠点という超ハードスケジュールを終え帰国した際、ふと、子供の頃の漠然とした夢“地球は丸い”を実感できているなあ・・と、妙に納得したものでした。

現在は、戦略コンサルファームであるA.T.カーニー株式会社に移り、ビジネスを通した社会への貢献と、後進のキャリア形成支援にも力を注いでいます。世の中の変化が益々加速化している今、人生後半戦も引き続きチャレンジングな毎日が続きそうです。

もっと読む