2021/07/20

日本放送協会 制作局第5制作ユニット(音楽・芸能)
チーフプロデューサー

国際関係学研究科/2005年

2021/07/05 時点

プロフィール

1995年国際関係学研究科修士課程修了後、NHKに入局。エンターテインメント番組のディレクターとして「クイズ日本人の質問」「コメディーお江戸でござる」「鶴瓶の家族に乾杯」「SONGS」「紅白歌合戦」などの番組を担当。古典芸能バラエティ番組「ジャパネスクな男たち」の開発や戦後60年の音楽特番「平和巡礼コンサート」にも携わる。約1年間の育児休暇を経て2009年編成局に異動、視聴者調査などのマーケティング業務を担当する。2012年現部署にて内村光良さんのコント番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」の立ち上げに参加、2015年からはチーフプロデューサーとして番組に関わり、コントのみならず、時代劇ドラマやオムニバスドラマも制作している。
2021年秋からは、ネタバラエティ番組「有田Pおもてなす」の制作統括を務める。


メッセージ

「号泣」してやってきた新入社員として私は有名だったらしいです。もともと「ジャーナリストになって世のため人のため働きたい」と報道番組制作を志望して日本放送協会に入社したのに、エンターテインメント番組を制作する部署に配属されたため、失意のどん底からスタートした協会人生でした。

ところが、クイズもお笑いも音楽も全て携わってみると楽しかった!「人を泣かせるより笑わせるほうがずっと難しいんだ」という先輩方の言葉をかみしめながら番組制作と向き合ってきました。やがて、自分の大好きな古典芸能の番組を立ち上げたり、素晴らしい芸人や俳優の方々とコントやドラマを制作する中で、どんなことにも好奇心を持てる自分へと成長していました。また、戦後60年の音楽特番「平和巡礼コンサート」の制作に参加したり、「紅白歌合戦」で吉永小百合さんの原爆詩朗読の中継演出を担当するなど、平和の大切さを訴えるプロジェクトにも多く関わることができています。

たとえ自分の興味のないことでも好奇心を持って関わってみると楽しさや魅力を見いだすことができます。そして、全ての道はかつて自分の目指したところに繋がっていくような気もしています。

私は津田塾大学で学ばなければ、学問の深淵に触れることはできなかったでしょう。学問だけでなく、たくさんの映画や音楽や本に触れ、友人と多く語り合う。そういうことを積み重ね、やがて自立した社会の一員として仕事をする。その喜びを今改めてかみしめています。在校生の皆さんも、その喜びを知った時初めて、この津田塾大学という最高の学び舎に在籍したことがいかに誇らしいことであるか気づくのではないでしょうか。

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