2020/09/01

休日子育てシェアハウス山ん家
代表

国際関係学科/2006年

2020/05/14 時点

プロフィール

国際関係学科2006年卒業。リクルートHRマーケティングに3年間勤務。
結婚を機に退職し、夫が実家のホテル業の経営を引き継ぐため、一緒に長野へ移り住む。
現在2男1女の育児中。次男出産後、夫の経営するホテル((株)池の平ホテル&リゾーツ)で働き始めたが、託児環境がない休日に、繁忙期を迎えるホテルの仕事をすることへ両立の難しさを痛感。そこで現在、地域の観光業に携わるママ達を主体とし、観光地における休日の子どもの居場所づくりを行っている。
https://www.facebook.com/yamanchi.shirakabako/
また、山間地域の子どもたちの学びの場として自宅で学研教室を開室中。


メッセージ

「働きたいように働ける社会をつくることで地域を元気にしたい!」という思いで、大学卒業後にリクルートHRマーケティングに就職。求人広告の営業職として企業の採用のお手伝いをしました。大学在学中から子育てしながら働き続けたいと思っていましたが、ホテル経営を引き継ぐ夫と共に長野へ移り住むことになり、退職。
のちに第一子を授かり、知り合いもいない中、知らない土地で初めての子育てをするのは大変で、泣く泣く新しく仕事を始めることを断念。第二子出産後に夫のホテルで仕事に復帰しました。

前職は土日祝日休み。しかし宿泊業の忙しい時期は真逆で、当たり前ですが、休日に保育園と学童がお休みであることに直面し、観光業をはじめ、サービス業等に携わるお母さんたちはどのように仕事と育児を両立しているのだろうと疑問がわきました。身近に頼れる親族がいれば、子どもを預けることも可能かもしれませんが、そのように恵まれた環境の家庭はごくわずか。周辺の観光業に就く女性は出産後に退職している事実を目の当たりにしました。
そこで、周辺の同じ境遇で、かつ様々な経歴をもつお母さんたちと休日の子どもの居場所を作ろうと決意。観光業に就くママ達がキャリア継続もでき、安心して働ける、また子ども達は、健全で幸せな、地域愛を育める休日の子どもの居場所「休日子育てシェアハウス山ん家」ができました。

はじめは地域のママ達だけでスタートしましたが、市や県や国に粘り強く課題を伝えていった結果、ちょうど観光庁でも女性活躍推進のための検討会が始まり、タイムリーな活動となりました。現在周辺の事業者、行政と共に観光業におけるさらなる女性活躍推進のための取り組みの事業化を計画中です。

卒業してから改めて津田梅子が女子教育や女性活躍の為に奮闘されていた歴史を拝見して、この取り組みには津田塾の精神が流れていると感じました。特に、戦時中の託児所(津田こどもの家)も働く女性と地域との融合とのことで、「山ん家」の取り組みと相通じるところがあり、大変嬉しく感じています!

大学などで一生懸命学んだとしても、女性が卒業後どの分野でも十分な力が発揮できる世の中かといったら、まだまだと感じます。子育てしながらでも、どの分野でも、働きたいように働ける社会の実現のために、私たちの活動が1つのきっかけになればいいなと考えています。

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