2020/05/07

自営
切り絵作家

国際関係学科/2000年

2020/04/21 時点

プロフィール

立石千明(CHIKU:種村千明(切り絵作家))
国際関係学科2000年3月卒業。第一法規出版株式会社(現:第一法規株式会社)に5年勤務した後、切り絵作家として独立。色紙を中心とした素材を切り貼りする手法で作品を制作する。各媒体や製品のイラストレーション、展示、ワークショップ等にて活動。著書に『学校図書館を彩る切り絵かざり』(少年写真新聞社、2016年)等がある。
ホームページhttps://kirieasobi.com


メッセージ

学生の頃に、周りの人へ贈るカードづくりをきっかけに始めた切り絵ですが、今のような形で仕事をしているとは想像していませんでした。

津田塾での学生生活では、いろんな考え方が受け入れられる雰囲気があり、好奇心の強い学内の仲間たちから、とても良い刺激を受けました。当時から紙を切り貼りしてつくる切り絵が好きだった私は、勉学の合間にカードなどをつくって時々渡していました。皆が快く反応してくれるのが嬉しかったのを覚えています。

卒論のテーマにガンディー思想を選んだときは、ゼミの先生より、「その思想を受け継いで支援活動をしているインド在住の卒業生がいるから会ってみたら」とOGの川根友さんを紹介してもらい、西インド・グジャラート州で川根さんご家族が教育支援されている学校に滞在させていただきました。そこでは、自立を促すガンディー思想の教育が実践されている様子を肌で感じる機会を得ただけでなく、アートやウォークなどを通した異文化交流の取り組みが、人の心の垣根を取り払うということを教えてもらいました。

卒業後は法律の出版社に入社しました。ある日、学生時代につくった切り絵を職場の人に見せたところ、向いているから続けた方が良いと強く勧めてもらいました。それがきっかけで以前に増して切り絵の楽しさに目覚め、余暇に没頭するようになりました。そんな中、身近な同窓生や先輩たちが使命感を持って仕事に邁進していたり、夢を追いかけているのをみて、私も切り絵を本業にしていきたいという思いが強まっていきました。会社を辞めることに決め、その後紆余曲折しながら少しずつご縁が広がり今日まで続けています。

学科で学んだことと切り絵の技法は直接関係ありませんが、特に最近関わっている仕事では、社会や教育、子供など、身近で普遍的なテーマも多く、当時の学びが間接的に生かされていると思うことがあります。数年前には、卒論でお世話になった川根さんに声をかけていただき、グジャラート州の各地の学校で切り絵のワークショップをする機会にも恵まれました。

振り返ると、津田塾生だった頃に得た経験や縁が、形を変えながら今につながっていることを改めて感じています。現在は2児の子育てもあり、エネルギー配分など模索中の日々ですが、培った津田っ子成分を心の奥に灯しながら、これからも自分にあったフィールドで制作活動に取り組んでいきたいと思っています。

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